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■ 原因
抗がん剤は、細胞が分裂している時に影響を与えるため、がん細胞のほかに、細胞分裂が著しく成長するのが早い髪の毛(毛母細胞)へも影響しやすく、そのために脱毛を生じます。
■ 症状
脱毛の程度には個人差があります。また、髪の毛のほかにも眉毛や睫毛など抜けることがあります。抗がん剤による脱毛は副作用の一つであり、薬剤による一時的なものです。
抗がん剤の治療が終われば3〜6ヶ月で生えてきます。ただし、抗がん剤治療は繰り返し行われるので、最後の治療のあとから数えて3〜6ヶ月で生えてきます。再び生えてきた毛は以前と比べ、髪の質・色・量が異なってくることがあります。脱毛が起こるのは辛いことです。治療をする上で脱毛が起こることを納得して受けることをお勧めします。
■ 対策
抗がん剤の種類・使用方法により脱毛の程度は様々です。個人差もありますが、どの程度脱毛が起こりやすいか、医師から説明を受けておくと心構えもできるでしょう。また、脱毛について次のようなことを知っておくと良いでしょう。
- 自分だけでなく、家族や友人など大切な人にも前もって説明し理解を得ておいたほうがそばにいる人たちにとっても心構えができるので良いでしょう。
- カットは抗がん剤を使用する前に済ませておいたほうが良いでしょう。短いほうが脱毛 の後始末がしやすく、長い髪に比べ抜けてしまった印象を和らげるでしょう。
- 脱毛は抗がん剤を使ってから2〜3週間後に起こることが多く、突然に抜けることが多くあります。抜けるのは部分的であったり、全体的であったり、髪の毛以外の毛が抜けることもあります。
- イライラして無理に抜いてしまう事で、免疫力が下がっている時には感染を起こし毛膿炎になったり、骨髄抑制時には出血してしまうことがあります。無理やり抜いたりしない方が良いでしょう。
- シャンプーは刺激の少ない中性のものがお勧めです。過度の刺激を避けるため回数は減らしたほうが良いですが、全く洗わないのではなく、育毛促進の為に清潔を保つ程度のシャンプーは必要です。
- 柔らかなブラシでやさしくブラッシングしましょう。髪の毛が抜けるとあまり触らないようにしがちですが、育毛促進のためにもある程度の刺激や清潔を保つことは必要です。
- 脱毛中はベッドの上、枕元周囲の抜け毛の処理を頻回に行い清潔に心がけましょう。ガムテープなどの粘着テープを使うと抜け毛がとりやすいです。
- ナイトキャップ・ネット・タオル帽子・バンダナなどをして抜け毛が散らばらないようにすると良いでしょう。色や柄を変えることで気分転換も図れるのではないかと思われます。
- 眉毛や睫毛が抜ける場合、化粧をするなど工夫してみてもよいでしょう。
- 頭髪の育毛を促進するためにヨード含有食品(海藻類など)やたんぱく質を多く含む食品を取るようにしましょう。
- 外出の際には、かつらや帽子などを活用するのも良いでしょう。かつらはオーダーメイドから既製品まであり、値段も材質も様々です。オーダーメイドは高価になりますのでどちらにするかは値段や使い心地、見た感じなどを考えて決めたほうが良いと思います。
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